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2021年4月5日月曜日

始業式

 4月5日(月)令和3年度始業式が厳かに行われました。スタートである始業式で、学校長からは、「一歩を踏み出す勇気を持ち、挑戦していこう」と話がありました。全文は次の通りです。進級した新2、3年生は、新たな気持ちを持って、臨もうとする態度が見られました。


令和3年度 1学期始業式  学校長あいさつ             R//

 新しい年度の始まりに際して、皆さんに是非実践してほしいことなどについてお話したいと思います。

まずは、先月の2年生を対象にした「立志式」での講師の荻田さんのお話の紹介から始めます。講演の中で荻田さんから「失敗をしない方法は?」という問いかけがありました。3年生の皆さんは、そのときに荻田さんがおっしゃった答えを覚えていると思いますが、その答えは「何もしないこと」でした。確かにその通りです。何もしなければ失敗はしません。でも、それでいいと思っている人、いますか?そんなことが可能ですか?何もしなければ、何も始まらないし、何も起こらないことは、誰もが理解していることです。

そこで、まず皆さんにお願いしたいことは、「失敗から学ぶ」ということです。やる前から失敗することを見越して話をしているなんて・・・と思うかもしれませんが、いままで実際どうでしたか?すべてが思うとおりに事が運びましたか?

言い過ぎかもしれませんが、「人生は失敗の連続」です。失敗するからこそ、新たな一手を考え、より成功に近づけようといろいろな人たちは努力を続け、結果として現代の社会や技術は生まれています。

失敗というとマイナスなイメージを持ちがちですが、何かにチャレンジしないと失敗はないのです。チャレンジをした人でないと失敗を味わうことはありません。ですから、皆さんには自分の可能性を信じて、勇気を持って一歩を踏み出してほしいと思っています。

次に失敗を恐れずに「失敗から学ぶ」ために必要な絶対条件についてお話しします。その条件とは、失敗や挫折を恐れずに果敢にチャレンジする人を応援する、支える、フォローする存在が必要だということです。

失敗したところだけに焦点を当ててみると、「何やってるんだ」「しっかりしろよ」と非難することばかりになってしまいがちですが、それ以前に果敢にチャレンジしたこと自体を認めて、評価する、そうした周りの姿勢が必要です。そうしたチャレンジャーを支え、育てる集団風土、学校風土づくりも皆さんには意識して欲しいと思っています。

昨年度は、コロナ禍の影響で実施できなかった活動や行事等が数多くありました。予定通り実施できていれば、もっともっと皆さんが活躍する姿が見られたはずでした。今年は、コロナ禍の影響とにらめっこになりますが、できるかぎり本来の形に戻して、愛中らしい色々な活動や行事を実施したいと思っています。皆さんには、昨年以上に色々なことに取り組んでいただきます。是非とも、自分の新たな可能性を見つけ出すためにも、自分自身が成長するためにも、積極的にトライしてみましょう。そして、そうした積極的にトライする姿をお互いに応援し、支え合える仲間・学級・学年・学校をみんなで作っていきましょう。

午後の入学式でも新入生に同じようなお話をする予定です。1年間なり2年間、愛中で過ごした先輩として、ことあるごとに一生懸命にトライする姿を見せつけてやってください。お願いします。

愛川町立愛川中学校長 河合良卓