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2021年8月27日金曜日

2学期「始業式」

   8月27日(金)令和3年度2学期始業式が行われました。今回も放送での始業式となりました。

   生徒代表からは、今学期の行事として修学旅行や愛翔祭があり、楽しく行事をつくり上げていきたい。また、各学年の目標として3年生は「受験生として仲間とともに学習に集中していく」2年生は「学校の中心としてリーダーの役割を引き継ぐ」1年生は「中学生として全ての面でグレードアップして進化していく」をあげていました。

   学校長からは「まず、現在のコロナウィルス感染の拡大を受けて、学期にはじめに際して、改めて、生徒自身や周りの人たちの健康や生活を守るために、感染予防対策に対する意識レベルを上げることが大切であるとの話がありました。続いて、現在行われている「東京パラリンピック大会」でのパラアスリートの活躍を通して、その姿からは人の能力や可能性の大きさを痛感していること、また、彼らの存在をリスペクトして支え続けている周りの人の姿からは、人同士が繋がるためには互いの共感や尊敬の念が不可欠な要素であることなどが語られました。

~令和3年度 2学期始業式 学校長あいさつ~       令和3827 

 おはようございます。37日間にわたる夏休み中、皆さんの命を脅かすような大きな事件や事故がなく、こうして無事に2学期が始められることを大変うれしく思います。しかし残念ながら、緊急事態宣言が発令されている最中でのスタートとなってしまいました。 

皆さんも知っての通り、新型コロナウィルス感染の急速な拡大は、この愛川町も例外ではなく、町内の新規感染者の確認数が1日30人に迫ろうかという日も見られるようになっています。皆さんの中にも、ごく近しい人たちの中から陽性者や濃厚接触者が出たという人もいるのではないでしょうか?これまでと比べ、間違いなくコロナウィルスの脅威が皆さんの身近に迫ってきています。もっと厳しい言い方をすると、これまでと同じような意識で生活していれば、大丈夫だろうとはいかないような状況になりつつあります。

 そこで2学期の開始に際して、改めて自分や自分の身近な人の健康や日々の生活を守るために、しばらくの間、皆さんには感染予防に対する意識レベルを昨年度並みにまで上げるようにお願いします。マスクの着用や手指の消毒、前向きでの給食などが当たり前になってきたためか、なんとなく緩みが見えてきていないでしょうか。マスク着用や前向きでの給食などは、本来は非日常での姿です。何のためにマスクをつけ、何のために前向きで給食を食べているのか、最初に立ち返って、意識を新たにしていきましょう。 

日頃の授業はもちろんのこと、2学期に行われる予定の様々な学校行事についても、1学期同様にこのコロナ禍でも実施できるように先生方も様々知恵を絞っていきますので、生徒の皆さんは、コロナウィルス感染を正しく怖がって、各自ができる感染予防策にしっかりと取り組んでください。 

さて、現在パラリンピックが開催されています。さすがに自国開催というだけあって、テレビでも競技の様子が放送され、これまでになく注目されています。なかなかライブ映像を見ることができていませんが、夜のダイジェスト番組などを見ていると、改めて人間の能力や可能性の大きさを痛感するとともに、あきらめないでチャレンジすることの大切さをパラアスリートの皆さんが伝えているように感じています。 

生まれつき手足がなかったり、目や耳が不自由であったり、不慮の事故などで下半身が動かなくなったりと、パラアスリートの皆さんの状況はそれぞれですが、共通していることは、アスリートの皆さん自身の想像を絶する努力はもちろんのこと、色々な人の理解や協力が彼らの支えになっていることです。支えとなっている人たちは、彼らに対して決してかわいそうだからというような同情の気持ちからそうしているのではなく、一アスリートとして、一人の人として、彼らをリスペクトつまり尊敬・尊重して一緒に行動しているのです。同情ではなく共感や尊敬の念、これが人同士がつながるために必要不可欠なものであることを今回のパラリンピックを通して、生徒の皆さんにも感じ取ってもらえるといいのかなと思っています。同じ学年・学級・部活動の仲間、長い時間一緒に過ごしていると、いいところ、気になるところ、色々と見えきて、関係がぎすぎすすることもあるでしょうが、お互いがお互いの存在をしっかりと理解し、リスペクトすることで、信頼関係をさらに強いものにすることができれば、さらに良好な人間関係が築けていけるはずです。 

今ほど、話にもあったように、この2学期も授業や部活動、委員会・係活動、学校行事など、皆さん個々の可能性をさらに広げることができる場面や皆さんが力を合わせることで大きく輝ける場面が数多くあります。さっさとあきらめて自らの可能性の芽を摘むことなく、また互いの存在をリスペクトし合い、一人ではなし得ないことであっても、みんなの力を結集することでなし得たという経験が沢山できるように期待しています。