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2021年7月20日火曜日

1学期「終業式」

7月20日(火)10時40分から令和3年度1学期終業式が多目的室よりのライブ中継で行われました。儀式的行事は、「学校生活に一つの転機を与え,決意も新たに新しい生活への希望や意欲をもてるような動機付けの場」であり、「所属感を深めるとともに、厳かな機会を通して集団の場における規律,気品のある態度を育てる場」と学習指導要領で明記されてます。今日の終業式の生徒代表からは、「1学期の反省と各学年2学期に向けて目標をしっかり持ち、明確にして取り組んでいこう」との言葉がありました。ライブ配信での終業式は、どのクラスの生徒も落ち着いた毅然とした態度で、しっかりと放送を聴けていました。学校長からのお話は次に掲載します。

 1学期終業式 学校長あいさつ              令和3年7月20日

 4月5日にスタートした1学期も今日で無事終了です。明日から37日間の夏休みになります。「今年の夏休みは・・・」「今年の夏休みこそは・・・」と、どういった夏休みにしたいのか、皆さんの思いはそれぞれだと思いますが、より多くの皆さんが、自分の思い描いたとおりの有意義な夏休みになることを願っています。さて、突然ですがここで質問です!「地球上の誰にも平等に与えられているものは何でしょう?」空気や日光などいくつか頭に浮かんだものがあると思いますが、正解は「時間」です!我々に与えられている1日は24時間、万国共通です。今ほど、鳥居さんからも十分な時間があるというお話がありました。これから始まる37日間という十分な時間、誰もが同じ時間を過ごします。これまでこんな経験をした人、いませんか? 今年こそは夏休みの課題を早く終わらせるぞ!と意気込んで夏休みに入ったものの、予定通りに早い内に課題が終了して、余裕で自学自習ができた人、ぎりぎりになってあわててとりかかってようやく終了させた人、最悪終わらなくて学校に行きづらくなってしまった人、同じ時間を過ごしてきたはずなのに、この違いは!よく見た光景です。この違いの分かれ目は、時間の使い方ですよね。時間を上手に使えた人とそうでない人の夏休みの日数分の差がそのまま現れた結果です。では、どうしたら時間を上手に使えるようになるのでしょうか?時間を上手に使えている思われる人たちに共通することをいくつかあげてみます。こちらを見てください。

①自分の一日のスケジュールをはっきりさせる

②生活をパターン化させる

③やるべきことを先送りにしない

④できることから片付ける

⑤一つの作業中に「ああ、一段落」というお休みの時間を多く作らない 

などです。あまりに当たり前のことで拍子抜けしてしまったかもしれませんが、この当たり前ができないから不都合が生まれてくるのです。まずは、実践あるのみです。 明日からの37日にわたる長い夏休み、いろいろな計画や目論見があることと思いますが、是非日常の積み重ねを大切に過ごしてきて欲しいと思います。ただし、37日間これまでと全く同じ生活リズムで過ごして欲しいと言っているわけではありません。せっかくの長い夏休みですから、夏休みにしかできない非日常を経験することもすごく大事です。心がけて欲しいことは、オンとオフ、日常と非日常、の上手な切り替えです。オフや非日常の時間をいつにするかなども含め、ノープランで過ごすことはできるだけ避けてください。今日は、オフの日、朝寝坊して、友達と出かけてとか、自分の思い通りの時間を過ごすことが大切なのです。ずっとオンでは、疲れてしまいます。また、ずっとオフでは物事が終わりません。オフがあればこそのオン、オンがあればこそのオフです。日常があればこその非日常、非日常があればこその日常です。切り替えを上手にやってきて下さい。愛中では、あえて夏休み中の学年共通・学校共通の課題・宿題をほとんどの教科でだしていません。夏休みの最後になって、宿題が終わっていない!どうしよう!という事態がないということです。「決められたものがない!」ということをどう考えますか? 「楽でいいや!」とか、「自分のやりたいことを優先してできる」とか、「逆に決めてもらう方がいい!」とか、様々だとは思いますが、時間の使い方と同じように、要は皆さん次第でということです。2学期が始まる827()に自分がどういった状況で迎えたいか、そこにかかっています。今日の状態をゼロとすると、ゼロやマイナスの状態で迎えるのか、一つでも二つでも積み上げて迎えられるのか、どちらを選びますか?答えは、夏休み中の生活で示してください。最後になりますが、先日、千葉県では下校中の小学生の列に飲酒運転のトラックが突っ込み尊い命が奪われたり、お隣の静岡県では、大雨の影響で大規模な土石流が発生して多くの命が失われたりなど、いつ何時皆さんの命や生活を脅かす事故や災害が発生するかわかったものではありません。遠くで起こっていることと、他人事とは思わずに、皆さんの身の回りの危険にも気を配りつつ、危険を予想し、回避できるよう少しでも意識を持って生活し、8月27日、2学期の始業式に、人間的に一回り成長した皆さんにお会いできることを楽しみにしています。